
藤井節郎記念医科学センターは、故藤井節郎博士が生前なされた研究の成果から取得された特許料で設立された一般財団法人藤井節郎記念大阪基礎医学研究奨励会のご寄付によって、平成25年11月に徳島大学に開設されました。藤井節郎博士は、昭和37年から51年まで徳島大学医学部酵素生理学部門教授を務められ、癌(UFT)、膵炎(FOY、フオイパン、フサン)、胃炎(ノイエル)などの治療薬を発明・開発され、アカデミアのみならず社会にも大きく貢献されました。
藤井節郎記念医科学センターは、学際融合研究によりイノベーションに繋がる優れた生命科学研究成果を挙げることをミッションとしています。ミッション達成に向けて、広く国内外の優秀な研究者を集め、学際・融合コンソーシアムの形成による世界トップクラスの医科学研究を推進します。5階建ての1階には、藤井節郎先生の功績を紹介する展示室に加えて、200名近くを収容できるセミナーホールとポスター展示などもできるホワイエが設置され、学会などの情報交換に利用できます。2階はセンター事務・管理部門に、センター外の人もアクセスしやすい共通機器室、カンファレンスなどに使用できる多目的室を備えており、討論や交流などに必要なスペースが確保されています。3階と5階には研究分野の壁の枠を超えた学際融合研究プロジェクトを推進するためのオープンラボと生命科学を行うための基盤機器を完備した共通機器室が整備されており、利用手続き後すぐに研究を開始できる環境です。3階と5階から等しくアクセスできる4階には、先端的な研究に必要な大型機器室、学内外に向けた受託解析室、専有して学内外との共同研究をするための部屋が用意されています。平成28年4月現在で、藤井節郎記念医科学センター所属の3分野以外に、医歯薬研究部の医科学部門、薬科学部門、産官学連携部門、さらに生物資源産業学部や先端酵素学研究所など8つの研究グループの利用があり、県や企業とも連携し、また学部や分野を横断した研究拠点としての活動を展開しています。
平成28年4月からは、徳島大学蔵本地区の疾患酵素学研究センター、疾患プロテオゲノム研究センター、糖尿病臨床・研究開発センターに藤井節郎記念医科学センターを加えた4つの研究センターが統合されて、新たに先端酵素学研究所が設立されました。藤井節郎記念医科学センターは、先端酵素学研究所の附属センターとして再出発し、学際融合研究によるオープンイノベーションの核となることが期待されています。そのために、若手研究者、女性研究者、外国人研究者も積極的に採用し、共同研究・機器共通管理などによる効率的な研究体制による研究機能強化では先導的な役割を果たしていきたいと思っています。今後とも幅広い研究者のニーズに応えるべく施設整備に取り組んで参りますので、皆様のご支援とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
徳島大学藤井節郎記念医科学センターは、一般財団法人藤井節郎記念大阪基礎医学研究奨励会からの寄附を受けて建設された地上5階建てのセンターです。
本センターは、1階に席数194席の藤井節郎記念ホールを設け,講演やセミナー等の開催が可能なスペースとなっています。また、玄関ホールに隣接して藤井節郎博士の記念展示コーナーを設け、藤井節郎博士の業績等を紹介しています。
3・5階には開かれた研究体制の構築を推進するため、寄附研究部門や共同研究部門など研究組織等の枠をこえてプロジェクト研究を推進する研究共用施設として「オープンラボ」を設置しています。また,4階には独立した研究スペースとして利用が可能な「共通機器室」を設置し、多くの研究者に研究の場を提供しています。
プロジェクト等名称 | 分野等 | 氏名 | ||
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3F | オープンラボ | |||
ユニット1 | (先端酵素)細胞情報学分野 | 小迫英尊 | ||
ユニット2 | (先端酵素)細胞情報学分野 | 茂谷 康 | ||
ユニット3 | (薬)分子難病学分野 | 福井裕行 | ||
ユニット4A | 生体機能学分野・糖尿病対策センター共同プロジェクト |
(先端酵素)先端酵素学研究所 |
親泊政一 船木真理 |
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ユニット4B | (生物資源)生物資源産業学部 | 刑部敬史 | ||
ユニット5 | ||||
ユニット6A | ||||
ユニット6B | ||||
ユニット7A | ||||
ユニット7B | (生物資源)生物資源産業学部 | 山田晃嗣 | ||
ユニット8A | ||||
ユニット8B | 地方大学・地域産業創生事業・医光融合支援プロジェクト | (pLED)医光融合研究部門 | 安友康二 | |
ユニット9A | ||||
ユニット9B | (先端酵素)糖尿病臨床研究・開発領域 | 松久宗英 | ||
ユニット10A | (薬)創薬理論化学分野 | 立川正憲 | ||
ユニット10B | 地方大学・地域産業創生事業・医光融合支援プロジェクト | (pLED)医光融合研究部門 | 安友康二 | |
ラボサポート3 | 地方大学・地域産業創生事業・医光融合支援プロジェクト | (pLED)医光融合研究部門 | 安友康二 | |
教員室1 | 地方大学・地域産業創生事業・医光融合支援プロジェクト | (pLED)医光融合研究部門 | 安友康二 | |
教員室2 | (先端酵素)細胞情報学分野 | 小迫英尊 | ||
教員室3 | (生物資源)生物資源産業学部 | 刑部敬史 | ||
教員室4 | (薬)分子難病学分野 | 福井裕行 | ||
教員室5 | (先端酵素)細胞情報学分野 | 茂谷 康 |
プロジェクト等名称 | 分野等 | 氏名 | ||
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4F | (共通機器室1) レンタルラボ1 |
高分子DDS医薬臨床応用プロジェクト | (薬)薬物動態制御学 | 石田竜弘 |
(共通機器室2) レンタルラボ2 |
(医・病)消化器・移植外科 | 島田光生 | ||
(共通機器室3) レンタルラボ3 |
(医)地域総合医療学 | 岡久稔也 | ||
(共通機器室4) レンタルラボ4 |
(生物資源)生物資源産業学部 | 刑部敬史 | ||
(教員室) レンタルラボ5 |
株式会社 セツロテック | |||
(共通機器室5) レンタルラボ6 |
(医)臨床神経科学分野 | 梶 龍兒 | ||
(共通機器室6) レンタルラボ7 |
(生物資源)生物資源産業学部 | 刑部敬史 |
プロジェクト等名称 | 分野等 | 氏名 | ||
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5F | オープンラボ | |||
ユニット1 | (先端酵素)分子生命科学分野 | 齋尾智英 | ||
ユニット2 | ||||
ユニット3A | 株式会社 セツロテック | |||
ユニット3B | (先端酵素)分子内分泌学研究分野 | 福本誠二 | ||
ユニット4 | ||||
ユニット5A | ||||
ユニット5B | 株式会社 セツロテック | |||
ユニット6A | 株式会社 セツロテック | |||
ユニット6B | 株式会社 アンテグラル | |||
ユニット7A | 株式会社 大学シーズ研究所 | |||
ユニット7B | (薬)薬物動態制御学 | 石田竜弘 | ||
ユニット8A | ||||
ユニット8B | (歯)組織再生制御学分野 | 山本朗仁 | ||
ユニット9A | ||||
ユニット9B | 株式会社 セツロテック | |||
教員室1 | (先端酵素)分子生命科学分野 | 齋尾智英 | ||
教員室2 | (先端酵素)分子生命科学分野 | |||
教員室3 | (先端酵素)分子内分泌学研究分野 | 沢津橋俊 | ||
教員室4 | (先端酵素)分子内分泌学研究分野 | 福本誠二 |